== テーマソング ==

== びーじーえむ：尺八の「へい・どろいど」 ==

五人になった一行は
いじぇ太郎が　　食材を揃えて味付けを考え
てぃけ右衛門が　二本のすてぃっくで餅をこねる
じぇじぇ之助が　形を整えて袋に包んだものを
せしるっ進が　　売り歩く
さて吉が　　　つまみ食いをする。

それぞれの持ち回りが固まったところで
新たに「摩訶不思議な音源餅　其の弐　十四個入」という詰め合わせも作ったり
はたまた「摩訶不思議な貢物　十一個入」という詰め合わせを
自分らでは作らず　著名人たちに作らせるという暴挙に出たりと
なかなかの忙しい日々を過ごしておった。

いじぇ太郎
　「さあ！仲間も揃ったし。せしるっ進？世界を目指すなら、次はどうする？」
せしるっ進
　「そうやね〜、本当はすぐにでも、顔長族のらんぐれんっていう人に食べて欲しいんやけど
　　その人が今何をしよるか分からんけん、たれこみ屋に聞いてみたいところやね」
じぇじぇ之助
　「あ、それならさー、たれこみ屋に聞きに行くなら、俺の知り合いで
　　その近くに、小豆のあんこが得意なあず餡というやつがおるけん、そいつにも話聞きに行きたかー」
てぃけ右衛門
　「僕はねー、今音源餅ば、すてぃっくから木べらに変えて作りよっちゃけど
　　やっぱ餅やけんさ、ほんとはねー、もう杵でつきたいったい。
　　ほんで聞いた話やと、鶯谷の方にねー、杵の専門店で『杵ま倶楽部』というところがあるらしいっちゃん。
　　そこに行きたかー！」
いじぇ太郎
　「さて吉は？」
さて吉
　『ん〜、顔長族のらんぐれんもいいけど。
　　どうやら、甲虫饅頭に詳しい『かえだ・まっかあとにい』っちゅーやつがこの辺におるねん』
てぃけ右衛門
　「えー？かえだ・まっかあとにい？　それ外人やないとー？僕苦手〜！」 せしるっ進
　「お前が言うなよ！（笑）」
じぇじぇ之助
　「でもなんか知らんけど、俺、その人ならうま〜く通訳できそうな気がするー！」
いじぇ太郎
　「よし！みんな、行きたいとこややりたいことが見えてきたね」
じぇじぇ之助
　「ん？いじぇ太郎は？」
いじぇ太郎
　「俺？　俺はこの、家宝でもある音源餅を、俺の村の近くの嘉穂〜劇場で皆さんにふるまいたいんよ！
　　そしてもっとたくさんの人にふるまいたいけんさー、まだみんなには言ってなかったけど
　　毎週木曜日に集まって『摩訶不思議電波瓦版』で広めるっちゅーのはどうやろか？」
他の四人
　「いいね〜〜！」
いじぇ太郎
　「それでは引き続き〜！ごおぐるずの！」
全員
　「摩訶不思議電波瓦版〜！」

こうして「まじかる みすてりい らぢお」が始まったそうな。おめかしおめかし。
（せしるっ進「めでたしめでたしやろもん！」）

== いつものラヂオのテーマソングへ（お開き） ==
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== てーまそんぐ ==

== びーじーえむ：びよーんびよーんな。。。。（曲名何？？） ==

四人になった一行は一路、あるぴにすたが住む高見山を目指し
豪華絢爛な船旅を続けた。
いじぇ太郎が　　食材を揃えて味付けを考え
さて吉が　　　二本のばちで餅をこねる
じぇじぇ之助が　形を整えて袋に包んだものを
せしるっ進が　　売り歩く
ある時はお江戸まで。またある時は薩摩に、吉野ヶ里に・・・と
当時からこの者たちは　地元ではあまり活動しなかったようである。
そして新商品を次々と売り出し、ほっぴ神山老中のお力添えで
「摩訶不思議な音源餅　其の壱　十五個入」という詰め合わせも作った。

せしるっ進
　「よし。摩訶不思議な音源餅の詰め合わせもできたけん、これを手土産に高見山のあるぴにすたへ逢いに行こう」
じぇじぇ之助
　「・・・あれ？さて吉は？」
いじぇ太郎
　「そういえばさっきからおらんね？」
せしるっ進
　「あ、なんか、船漕ぐの手伝いたいと言って船底へ降りて行きよったよ」
いじぇ太郎
　「船底？奈落が好きやもんね」

と、そこに。
しょんぼりした顔のさて吉が戻ってきた。

さて吉
　『ばちば・・・　ばちば、海へ落としてしもうた。二本とも』
じぇじぇ之助
　「いや、なして！？」
さて吉
　『いや、船漕ぐのば手伝おうと思った』
せしるっ進
　「ばちで漕ぎよったと？？」
いじぇ太郎
　「まあ〜、仕方ないたい。早う高見山を目指そう。
　　もしかしたら、あるぴにすたが　ばち的なもん持っとるかもしれんし」
さて吉
　『すまん。ばち以外はなんでもするけん』

これ以来　さて吉は　ばち以外を受け持つことになったそうじゃ。

== BGM：尺八の「もっと・ばっく」 ==

せしるっ進
　「よし！着いた。あそこの白い洋館に　あるぴにすたがおるはずや」

四人がその　白い洋館にたどり着くと
どうやら屋上で　ばるこにいの芝の手入れをしている南蛮人が見えた。

せしるっ進
　「あーるーぴーにーすーた〜〜！」
あるぴにすた
　「おうー！せしーる！　ぷりーずかむいーん！」
さて吉
　『・・・ぶりかま？　ぶりかまって言うた？』
いじぇ太郎
　「焼いて用意しとってくれたとかいな？　南蛮人のおもてなしかいな？」
じぇじぇ之助
　「違う違う。ぷりーず・かむ・いん、どうぞ入りんしゃい！って言うたとよ」
他の三人
　「お〜〜〜〜〜」
いじぇ太郎
　「さすがやね！」

== びーじーえむ：びよーんびよーんな「ねっと いっと いぃ」 ==

四人は中に入り、あるぴにすたは舶来のお茶とお菓子でもてなしてくれた。

せしるっ進
　「じぇじぇ之助、早速この音源餅を説明してよ」
じぇじぇ之助
　「あー、んーんー・・・
　　うぇないふぁいんまいせるふぃんたいんぞぶとらぼー
　　まざめりかんとぅみー
　　すぴきんぅあーぞぶうぃすだん　ねっといっといー？」
あるぴにすた
　「あ〜〜〜！そういう乗りなーん？」
いじぇ太郎
　「あら！日本語しゃべれるやん！」
あるぴにすた
　「うん、しゃべれるよ。僕ね、帰化したっちゃん。
　　それがくさ、この高見山に住んでみたらたい、もうちかっぱ住みやすいもん。
　　もうまっぽしはまってね、こげなことならもう、てれんぱれんしとらんでから
　　ちゃちゃっと気化するけーん、済ましちゃってーん！って言うてから
　　こげなことになったんよ」
せしるっ進
　「なら良かったけど・・・
　　方言の癖がすごいけん、どっちみち通訳がおってくれて良かったー！」
じぇじぇ之助
　「いやーこの方言、俺分かるかなー？？
　　なんかじしゅくけんのごたーやん。えらいちゃっちゃくちゃーやん」
あるぴにすた
　「（笑）あとねー、名前もつやーにね、てぃけ右衛門ってのに変えたけん。
　　しゃれとんしゃーやろ？
　　まーまーいいたい、みんなでびーるで乾杯ばしよーや」

全員
　「かんぱーい！」
いじぇ太郎
　「・・・これ、びーるって言うと？おいしいねー。
　　この瓶の絵柄は何ね？」
（あるぴにすた →）てぃけ右衛門
　「麒麟です！」
さて吉
　『この、黄色い上に茶色のがかけてあるお菓子は？』
てぃけ右衛門
　「ぷりんです！」
じぇじぇ之助
　「煮物とかに入れる調味料は？」
てぃけ右衛門
　「みりんです！」
せしるっ進
　「じゃあ、乗り物なら四輪と二輪、どっちが好き？」
てぃけ右衛門
　「それは、ばいくです！」
じぇじぇ之助
　「言わんの！？（笑）」
てぃけ右衛門
　「でもさー、この音源餅、確かにねー、甲虫饅頭にちょっと似とるっちゃー似とるけど
　　えらいおいしいけん、もっと作って売ろうよ」
いじぇ太郎
　「うん、それが・・・餅をこねるばちを失くしてしまっとんよ」
てぃけ右衛門
　「え？そんならねー僕ねー、このばちのごたある『すてぃっく』っていうのば持っとーよ。これこれ」
　（かかかかかん！かかかかかん！かっかん！）
さて吉
　『お〜！それなら餅作れそうやん。ばってん、俺は使い切らんけど』
てぃけ右衛門
　「じゃあ、僕が作るよ。僕ね、これで蕎麦も打てるっちゃん」
いじぇ太郎
　「じゃあ、酒が好きなてぃけ右衛門にはこの餅ばやるけん、手伝ってもらおう！
　　葡萄酒の気配〜！」

== 「あい・ふぃいる・わいん」ふるこーらす ==

せしるっ進
　「でもあるぴにすた、じゃなかった、てぃけ右衛門は確か、以前に
　　有名な和菓子の『麩菓子かお』やら売り捌きよって、もう菓子作りは懲りたんじゃないと？」
てぃけ右衛門
　「懲りんです！」
じぇじぇ之助
　「そこは言うんかい！（笑）」
さて吉
　『こりん星？ゆうこりん？』
いじぇ太郎
　「引っ張られるな！さて吉」

こうして、てぃけ右衛門が仲間に加わった。

== ぴあのそろ（お開き） ==

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三人
「誰！？」

「いきなり出てきてごーめーん♪　誠にすいまめーん♪」

せしるっ進
　「それさっき言ったよ」
（ろっくすたあ）
　「なぁーーにーー！」
せしるっ進
　「やっちまったなー！」
いじぇ太郎
　「って、知り合いなん？」
せしるっ進
　「いや〜、つい」
いじぇ太郎
　「ちょっとー。こんなとこでそんな大きな船が旋回したら危ないやん！」
（ろっくすたあ）
　「いや、千回も回っとらんばい。しかし危ないと言えばあれやねー、鷹と勇次。
　　あいつらあげん、町なかで拳銃ば打ちまくるかね？　そりゃー中条静夫さんに怒（が）られるっくさ」
せしるっ進
　「・・・関係ないね。」
いじぇ太郎
　「って、知り合いなん？」
せしるっ進
　「いや〜、つい」
いじぇ太郎
　「ちょっと！あんただけの海やないって言いよるったい。」
（ろっくすたあ）
　「そう！その通り。『おやじの海』って言うぐらいやけんね。
　　でも『母なる海よ』って曲もあるげなー、すごかね。どっちが正解？
　　もし離婚したら『たかし、あんたは今日からお母さんと二人で暮らすのよ。
　　名前も今日から『太平洋たかし』ではなくて『大西洋たかし』になるのよ、ごめんなさいね。
　　でもお母さん、ちゃんと働いて大学までは・・・」
いじぇ太郎
　「なーんの話？」
（ろっくすたあ）
　「・・・はっはっは、ごめんごめん。え、何て？
　　何で俺が『ろっくすたあ』って呼ばれるかって？」
さて吉
　『聞いとらん』
いじぇ太郎
　「で、ろっくすたあさんは何者なん？」
（ろっくすたあ）
　「お〜、あいむそーりー、髭そーりー、安倍ぜーんそーりー。
　　おら、じぇじぇ之助。にられば炒める〜？」
いじぇ太郎
　「玉ねぎ食べれる？みたいに言うな・・・って言うか、舶来の言葉しゃべれるとー？」
（ろっくすたあ→）じぇじぇ之助
　「頑張れーばあ　しゃべれーるうー。」
さて吉
　『頑張るんば、ゆんけるんば』
いじぇ太郎
　「引っ張られるな！さて吉」

いじぇ太郎は思った。
しかし、ぼけまくりやなー・・・こいつたぶん、らいぶでも間奏になったら
「前前まで走り出て、間奏終わってもぼーかるに被るように動き回るたいぷやな」
しかし、このじぇじぇ之助が、せしるっ進が言うとった「通訳のできる男」なら話は早い。
島に渡る前に出逢えたのも好都合ではある。濡れたけどね・・・

せしるっ進
　「じぇじぇ之助やら、高見山に住んでる、さとらせ王国から来た『あるぴにすた』って知っとー？」
じぇじぇ之助
　「さとらせ王国？　あるぴにすた？
　　いや知らんけど、高見山の方まで行くなら、歩きは遠かろうもん。
　　この船で行こうや。面白そうやけん、俺も行くけん。早よみんな乗って。
　　あ、お礼ならいいけん。そのおいしそうな餅ば、一個ちょうだい？」
いじぇ太郎
　「ありがとー。じゃ、じぇじぇ之助には、この餅。
　　江戸、通行手形〜〜！」

== 「ちけっとぅ〜・ときお」ふるこーらす ==

　『じぇじぇ之助、入り口の扉が開かんよ』
じぇじぇ之助
　「ああー、そやった。合言葉を言わんと開かんっちゃ。
　　ぽっぽるんが　ぽぴりっとぱろ！」
いじぇ太郎
　「どらごんぼーるか！」

こうして、じぇじぇ之助が仲間に加わった〜。

== ぴあのそろ（お開き） ==

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== てーまそんぐ ==

== びーじーえむ：びよーんびよーんな「ぷりいず・ぺいぱあどらいばあ・まん」　 ==

さて吉という仲間が増え
少しだけ楽しくなった　いじぇ太郎の足取りも軽く
意気揚々と歩き続けるおふたりさんではあったが
途中、何度か　団子屋の前から動こうとしないさて吉への説得と
さすがに夕刻ともなると　疲れも出てきたようである。

「さて吉、今日はこの辺で休もうか？」
『んー。』

しかし、いじぇ太郎は内心、不安じゃった。
というのも、この六本の大きな松が生い茂る岡のあたりには
「盗賊が出る」と、村のお奉行・藤原父足（ふじわらのぱぱたり）が話していたことを
思い出しておったのじゃ。

「さて吉、今夜はもう寝て、明日の早朝にあの岡を越えて次の村まで行こう。」
『んー。。。あ、んー↘︎。腹減って寝られん』

言われてみると確かに、いじぇ太郎も腹の虫が鳴りっぱなしじゃった。
そうそう追い剥ぎに遭うこともあるまい、と、急いで二人は火を起こし
残り少ないが音源餅をあぶってほおばった。
音源餅の香ばしい香りと、小気味良い焼ける音が漂う・・・

（がさがさっ、がさがさっ）

『ん↗︎？』
「さて吉！　なんか、おる！ 熊かもしれんけん、何か大きな音出して！」

（ぴあにかの変な和音）

「あら！　いやだ。」

「ん〜？　人の声！
　さては追い剥ぎか？　隠れんで出てこい！」

「いやぁー、ここにー、おるよー。」

いじぇ太郎が振り返ると。
暗がりに、毛むくじゃらの、やや大男が立っておった。

（やや大男）
　「いきなり出てきてごーめーん♪　誠にすいまめーん♪
　　信長といれ長っ　せい！」
いじぇ太郎
　「じょいまんか？（汗）」
（やや大男）
　「俺はやっほー村のせしるっ進。
　　さっきからいいにおいと音がしよったけど、あんた達誰？」

どうやら追い剥ぎでも、悪い奴でも無さそうじゃ。
安心したいじぇ太郎は、これまでのいきさつを
この、毛むくじゃらだが人の良さそうな　せしるっ進に話した。

（やや大男→）せしるっ進
　「そうねー。そういうことじゃったんね。
　　じゃあその音源餅、俺にも食べさしてみてよ。
　　おいしかったら、たくさんの人に食べてもらお。
　　俺は知り合いもいっぱいおるし、伊達に『食べ麻呂〜！』って呼ばれとる訳じゃないってとこも見せちゃろうたい」
いじぇ太郎
　「それは知らんけど。せしるっ進は知り合いが多いってことは、情報に長けとるんやね。
　　じゃあ、せしるっ進には、この餅をあげよう！
　　狼煙と　矢文！」

== 「ついっと・あんど・ちゃっと」ふるこーらす ==

== ぴあのそろ（本来はえんでぃんぐ流れるあれ） ==

こうして、せしるっ進が仲間に加わった。
ちなみに、「六本の大きな松が生い茂るこのあたりに盗賊が出る」という噂は
夜な夜な、せしるっ進が酒場から酒場へと渡り歩く姿が
誤解を招いたとか　招かなかったとか。
本物の盗賊もその姿に恐れをなし、一時期は「ごっど」と呼ばれたとか　呼ばれなかったとか。

せしるっ進
　「さて、これから　この音源餅を広げてゆくなら
　　どうしても力を借りたい男がおるんよね。
　　その男は『あるぴにすた』という南蛮人やけど
　　思ったことは何でも口にするし、天気も操れる。
　　世界を目指すんなら、そいつの意見も聞いた方が良かろう？」
いじぇ太郎
　「世界を目指すんやったっけー？？
　　でも、南蛮人やったら、俺達には言葉が分からんちゃないと？　さて吉分かる？」
さて吉
　（ぴあにかで「えーまいな」）『分からん』
せしるっ進
　「そうかー。
　　そしたら、ここからたぶん近い『ろっくすたあ島』っちゅーとこに
　　確か、舶来の言葉を通訳できる奴がおるらしいけん、先にそいつを訪ねてみようか。
　　でもー、どっちやったかなー。。。。」
さて吉
　（ぴあにかで「えー」）『それは俺が案内しちゃる！』
いじぇ太郎
　「やるやん！さて吉。　あと、ぴあにかはもういいばい」

== ぺんぺんぺんぺんな曲（何？） ==

何となーく、バンド組み始めるような距離感が漂う三人は
『あるぴにすた』に逢う前に、その前に通訳を探すために
さて吉案内のもと、『ろっくすたあ島』を目指して歩いた。

いじぇ太郎
　「海かー！
　　そらそうやな。島に渡るんだもんな。でも結構、波が荒いなー。
　　さて吉？　ここが玄界灘？」
さて吉
　『いや、ぐら灘。』
せしるっ進
　「あ、それ。。。作ったことないけど、いかだでも作る？」
いじぇ太郎
　「潮の流れと風を利用して、帆船作ろう！」
せしるっ進
　「はんせん？」
いじぇ太郎
　「うぃーーーー。。。。って違う違う！
　　誰が　てんがろん・はっと被ってうえすたん・らりあっとやねん」
せしるっ進
　「あんでるせん？」
いじぇ太郎
　「まっち買ってっくださーーい。。。。って違う違う！
　　誰が醜いあひるの子やねん。誰が岸谷五朗やねん」
さて吉
　『ばんせん？』
いじぇ太郎
　「そうそう、毎週木曜二十三時『ごおぐるずの　まじかるみすてりい　らぢお〜』って、ちがーう！」

せしるっ進はこの時「伝わりづらいが、いじぇ太郎はなかなか乗りが良い」と思ったとか。
それはさておき、三人はせっせと木々を拾って組み立て、何とか乗れそうな小舟をこさえた。

いじぇ太郎
　「よーし。あとは、さて吉の風呂敷を使って。
　　さて吉！　せしるっ進！　風呂敷の端を持って！
　　さあ、みんなで広げよう、帆船の」
三人
　「ほ！」

しかし。
前途揚々漕ぎ出した小舟は、五分も経たないうちに大波に飲み込まれ、ひっくり返ってしもうた。
見上げると、大漁旗をいくつも従えた豪華絢爛な大舟が縦横無尽に走り回っておる。
船首には、いかにも『ろっくすたあ』な感じの男が『一人たいたにっく』に浸っておる。

三人
　「誰！？」

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== てーまそんぐ：JJさんが歌う、妙〜にあの有名な４人組っぽい編曲のおりじなる♪ ==

== びーじーえむ：いかにも昔ばなし風 ==

むかーし　むかしのことじゃった〜。
ある山のふもとに　「いじぇ太郎」という　浄瑠璃語りがおったそうな。
いじぇ太郎は、ひとりこつこつ「音源餅」なるものを創っては　近所の人に配り
「おぉ！これは面白い」と　たいそう喜ばれておったそうな。
年貢の取り立てが厳しい　この村にとっては
それだけが、唯一の楽しみだったようである。

伝わりづらいが人の良い　いじぇ太郎は
「みんながこんなにも笑顔になるなら、もっともっと　いろんな味の音源餅を創ろう！」
と、またこつこつと取るものも取り、食べるものも食べ、快眠有休で
どことなーく、南蛮渡来の香りのする音源餅創りに　精を出しておった。

かくして、評判は村中に広まり
そのうち、噂を聞きつけた　いくつかの庄屋や音問屋たちが
「これは、商品化して　大儲けせねば！！」
と、こぞっていじぇ太郎に近づき
ある者は
「田畑と鳥を与えよう」　（＊すみません！ここ声が割れてて聞き取り自信なし：涙）
またある者は
「都へ出て、家と、金と、米を用意しよう」
または
「純白のめるせです♪ ぷーる付のまんしょん♪」　（＊はま●ょーのお金持ちの歌）
などと、あの手この手で　いじぇ太郎を取り込もうとしておった。

いじぇ太郎は「自分が稼いだお金で、村人の暮らしが良くなるなら」と
意気揚々と　とある庄屋の家を訪ねた。
ところが・・・

「あの音源餅なるものは、えげれすのかぶとむし饅頭にそっくりじゃ！
あんなものを売ってしまっては、我が越後屋の名折れ。
もう二度と、あんなものを創るのではないぞ！」
と、急に突っぱねられたのだった。
ほかの問屋もあたってはみたが、どこも同じような始末。

音源餅を楽しみにくれた　村人たちの顔を思い浮かべ、困り果てたいじぇ太郎は
「この國のどこかにはきっと、音源餅の良さを分かってくれる仲間がいるはず。
村人に笑顔が戻るなら、その仲間を探そう！」
と、腰袋にいくつかの音源餅を入れて　旅に出ることを決意したのであった。

そして、夜が明けた。

== びょんびょんびょんびょん　びょんびょんびょ〜〜ん♪ ==

「よーし！　早速今日から　仲間を探す旅に出よう。行ってきま〜〜す！」

== びーじーえむ：いかにもてくてく歩いてる風の「おーる あい にーど いず 百年後」 ==

すると、玄関を出るや否や。あず・すーん・あず・ぽっしぶる。
甘いものに目が無さそうな男が、黙ってじーーっとこっちを見ている。
「なんね？　何か用ね？」
『ん↗︎？』
「迷子ね？　迷子にしちゃぁ老けとるね？」
『んー↘︎。。。。』
「どげんしたと？　何か言いたいことあるとね？」
『んー↘︎。。。。。。。。』
「いや、ん〜しか言わんやん」
『。。。。餅ば。。。。餅ば持っとろ？』
「いや、持っとーけど、これは駄目ばい。これを持って今から仲間を。。。。
　（！）何で餅持っとーの知っとーと？」
『ここから甘いにおいがしてきて。俺、鼻だけはいいけんね』
「いや、そりゃ知らんけど。そうね、ご近所さんやったったい。 　そりゃ、見た目だけで怪しんで　すまんやったねー」
『いや。佐世保村』
「遠っ！　どんだけ鼻がいいんよ！　犬か！？　もしくは　さんこんの鼻ばーじょんか！？
　でもこれは駄目ばい。何個かしか持ってないし
　これを持って、今から俺は　仲間を探す旅に出るっちゃけん」
『んー↘︎。。。。。。。。』

寂しそうな声で力無くうなづき、変わらず黙ってじーーっとこっちを見ている男を見て
伝わりづらいが人の良い　いじぇ太郎は
「ちなみにあんた、何か特技はあるとね？」
『餅なら、俺は二本のばちでこねきる』

ん？
餅がこねれるなら、この先またたくさんの人たちに　音源餅を分け与えてやれることができるのではないか？。。。。
確かに、袋の中の餅は　数えるほどしかなかった。

約７分ほど考えた　いじぇ太郎は、訝しげに
「あんた、俺の仲間になるね？」
『んー！　餅食いたい！』
この時から既に、質問と答えの内容が違うことに違和感を感じた　いじぇ太郎だったが
旅は道連れとも言うし、一人よりは二人の方が楽しい旅になるだろうと思った　いじぇ太郎は
「あんた、名前は何ね？」
『さて吉』
「さて吉かー。じゃあ、さて吉には名前を尋ねたけん、この餅ばやろう。
　そちの名は！」

== 「あい・わな・こーる・ゆあ・ねーむ」ふるこーらす ==

こうして、さて吉が仲間に加わった。

== ぴあのそろ（お開き） ==

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